【一棟不動産管理】給水ポンプ故障。日本に一台しかないので200万と言われた話。
2021年末、北海道札幌市で運用する築40年弱・30部屋RC一棟管理マンションで給水ポンプ故障という一大事件が起きました。管理会社からとんでもない見積りを言われ、自力でポンプ探しをした話です。
ポンプの役割としては、マンション各部屋へライフラインである水を送るための圧力装置みたいなものです。ご覧の通り40年近く立つので旧式でもろい状態で、完全に取り換え時期を越えていました。ちなみにこのマンションは10年前に中古購入したので、前のオーナーの時から変わっていないのをこの時気付きました。2本のうち1本がメイン使用・もう一本が非常時に稼働するという仕組みです。まさにその非常時を迎え、一本が完全に壊れ、もう一本でなんとか稼働していたため、断水という最悪の事態は避けられました。
しかし、古いので最後の一本もいつ壊れてもおかしくない状態。万が一壊れた場合、30部屋にライフラインが行き滞り、絶対にあってはいけない事態を迎えます。
この時は、管理会社から勧められて壊れた方を応急処置(これだけでも数十万の修理代発生)して、ギリギリ2本とも動く状態に一時的にしました。その為、新しい給水ポンプを探すのが急務でした。
自分としては、全く初めての出来事で給水ポンプの存在も詳しく知らず、管理会社が「かなり費用はかさむと思いますが、取り換え業者を探します」と言うので従うことにしました。
数日して、管理会社も急ぎでくれたのか見つかったと連絡がありました。
そこで驚いたのが金額です。
「今、コロナでどこも在庫がなかなか無いようで、金額も200万円になります」
た・・た・・・高すぎる!!
200万円も出せないよ。
「原材料不足で、部品が海外から取り寄せられないようです。この給水ポンプも旧型のものなのでこれの代替になるメーカーのものがこれしかないようです。」
さらに・・・
「今、日本であるのはこれ一台のようです。なので、直ぐに判断しないと無くなってしまうかもしれません。ご判断お任せします。」
と言われました。
究極過ぎるでしょ、この状況。
そこで一旦、冷静になり以下のことを考えました。
①まず日本に一台しかない。っておかしい話じゃない?それもなんで北海道の田舎のワンマン管理会社がそのラスト一台を見つけられるの?
②別にメーカーこだわってない。他のメーカーのでもとにかくこの窮地を脱出できるなら何でもいい。
③このおじさん本当に一生懸命探したのかな?
この③が本当に疑心暗鬼過ぎました。
何故なら、このおじさんはもう定年越えしていて、独立してのんびりと自分のネットワークだけで不動産会社を運営しています。かなり人は良いんですが必要以上の努力を顧客のためにする感じはそこまで感じられないと前から感じていました。悪く言えば、管理物件の手数料という甘い蜜を吸い続けてるパターンです。こちらがローン返済のビッグリスクを背負っているも知ってるのに・・・
”いや、ちょっ待てよ。多分この人、2-3件電話しただけの回答だな”
一か八か自分で探した方がいいかも!
そこで、作戦を切り替えました。
おじさんが見つけてくれた200万のポンプは回答期限を設けて仮押さえさせてもらい、2-3日以内にこちらで見つけられなければ、200万円が吹っ飛ぶという状況です。
このときはさすがに焦りました・・・
インターネットで検索しまくり、手当たり次第
・北海道中の給水ポンプ持ってそうなところに電話
・メーカーにも問い合わせ本当にないのか確認
⇒別に日本に一つではなかったw
・北海道でなかなか見つからないので、東京など大都市圏の業者にも電話
もう何件電話したか覚えてません。。
おじさんの言ってることで本当だったのは、本当に在庫自体が今無くなっているという事。入荷も半年待ちとかであれば、ありそうなところもあったが・・。
やばい・・・終わった・・・
諦めかけ、もう一度見落とした業者がないか北海道を再検索!!
最後にここに電話してなかったら200万円かき集めようという気持ちで問い合わせをしたところ。
「3年くらい前のもので中古品でよければありますよ。」
マジか!!!!
”ちなみに、お値段おいくらでしょうか?”
「まあ、中古とはいえ新古品みたいなもので状態はいいので、
そうですね・・・60万円てとこですかね。」
来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!奇跡!!!!
”納期が心配なのですが、いつ入れ替え工事できますか?”
「わりとすぐ行けますよ。2週間くらいですかね。」
こちらもおじさんでしたが、こちらのおじさんマジで神!!!!
正直ネットで見つけて、いきなり電話して、60万(税抜き)も見ず知らずの業者に払うのは怖すぎましたが、それよりも謎の200万円給水ポンプしか選択肢がないという状態の方が怖すぎて、ここはお願いしよう!と決めました。
管理会社のおじさんには回答期限ぎりぎりでなんとかお断りを出来ましたが、おじさんも業者に対して丁寧に断らないといけないので(なんせ日本に一台ですから・・・)、ちょっと面倒くさそうな対応になるようなことを釘刺されましたが、これはビジネスだから申し訳ないけど無視。。
そんなこんなで取り換えた新古品のポンプがこちら。
これで一件落着。
まさに粘り勝ち。絶対にあきらめてはいけない。自分で出来ることだってある。
そうやって学べた大きな成果となりました。
後日談ですが、半年してこのポンプから異音が聞こえると管理会社から報告があり、
手配してくれたおじさんに連絡したら、この人めちゃくちゃ連絡取れないじゃん!!
メール何通しても、電話しても、全然折り返しなし。
さらに、結構忙しぶってくるし。
やべぇ・・・この人で本当に大丈夫だったのか、と心配になるやり取りがしばらく続い
ていました。
その1-2ヶ月後に、部品の一部が壊れていたようで現地へ向かい、保証期間1年適用で
修理を対応してくれたのでことなきを得ました。
ちなみに、このおじさんには他のことも色々相談していたのですが、死ぬほど連絡とれ
ないので、今後長く付き合って行こうかどうか真剣に悩みます・・
ビジネスにおいてだいじなのは、連絡を密に獲れるコミュニケーションがあるかということ。
オフィスの仕事でも一緒。多少能力低くても、連絡取れない人は信頼関係も作りにくいし、パートナーとしては怖すぎる。
ということで、給水ポンプは何とか替えられ、当初の言い値よりだいぶ落とせたので本当に良かった。一応、ポンプについて相場を調べましたが、緊急時とはいえ200万円はかなり高すぎで、元々100~120万円くらいのサイズ規模のようです。
この10年大家をしてきて、5本の指に入るほど焦った出来事でした。
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今日のHipHop。
youtube観てたら、スッキリ生出演してた時の映像観て、やっぱいいな~
って思ったのでKANDY TOWNを。
都会的サウンドで独特なアーティスト感を醸し出せる、ザ・イケてる集団。
ラッパー、ビートメーカー、クリエーター、俳優、モデル、DJ、多種多様な才能を持つメンバーから構成された一台グループ。
先日残念ながら解散しちゃったんですけどね。
しかし、こんなバラバラのメンバーを束ねて大所帯のグループ活動できるってほんとにすごいことだ。